CRAZY DIAMONDS / SONHOUSE
1983年発売、サンハウスのライブ盤。俺にとっては、もうこれしかない。それまでは、ブルース・ロックという認識でスタジオ盤を聴いてたんだ。サンハウスの。このレコード聴いて宇宙まですっ飛んでった、俺のロックンロール・ハート。鮎川
誠のギター聴いてね。そのバンド・サウンド聴いてね。17歳ん時に無くしたあん時のハートを探す為に、今日も俺はギターを弾いてるんだ。あん時に手に入れたハートのまんまで今日も俺はギターを弾いてるんだ。問答無用!最高!
AS IS NOW / PAUL WELLER
2005年発売、ポール・ウェラーのアルバム。以前、こんな事があったんだ。THE
SLICKSがあるバンドとGIGした時の話さ。彼は有名インディー・レーベルも経営してる。打上げでDJがTHE
JAMを廻した。俺達大騒ぎ。終了後、彼に話したよ「ウェラーは今もカッコいいんだよね」彼「今も演ってんの?」。こう言う人は多いようだ。俺が何故ここまでウェラー!って騒ぐのか。彼の音楽に対する飽くなき追及の姿勢に共感するんだ。そしていい作品を作ってる。問答無用!最高!
90'Sバラッド / 泉谷しげる
1989年発売、泉谷しげるのアルバム。まったくもってサビ付かない歌を唄う人だね、この人は。大騒ぎしてたり大暴れしてたりって言うテレヴィジョン画面でのイメージがみんな焼き付いてると思う。実はとってもクールな人なんじゃないかな?クール=冷たい
じゃないからね。熱いけどクール。このレコードでも、そんな彼の世界が凝縮されてる、鉄壁のバック・バンド:LOSERに支えられて。最高!
DON'T POINT YOUR FINGER/ 9 BELOW ZERO
1981年発売、ナイン・ビロウ・ゼロのアルバム。ホントに正攻法で攻めまくるロックンロール!2002年に英国旅行した際にロンドンのほ〜んと場末というか田舎地域のダンス・ホールにザ・パイレーツのGIG観に行ったんだ。帰り午前0時過ぎてたんだけど電車で乗り合せた30歳前後の男、ナイン・ビロウ・ゼロのTシャツ着てた。話しかけたら、やっぱパイレーツ観に来た帰りだった。話しが弾んでね。「俺もナイン・ビロウ・ゼロ好きだぜ」つったら大喜びしてた。別れ際、もちろんお互い言ったよ「ユー・マイ・フレンド!」ってね。音楽の持つ力さ。最高!
INGEN DANSAR / ALIEN BEAT
1981年発売、こりゃなんだ、エイリアン・ビートって読みゃいいのか。外国人のビートか?宇宙人のビートか?なるほどレコード盤の端っこにメイド・イン・スウェーデンって書いてあるぜ。メロディーしっかりしてる。随所でハモってる。B面の曲でサックスが入ってる。ピアノ入ってる曲もある。パンク度数低いパワー・ポップ。
THE MELLOW BLUES GENIUS / FENTON ROBINSON
1978年発売、フェントン・ロビンソンの60年代の録音を集めた編集盤みたい。ロックって、いっぱいジャンルあるでしょ。ブルースにもあるんだよ。戦前ブルース、シカゴ・ブルース、テキサス・ブルース、ニューオーリンズ・ブルース、ってね。アメリカ大陸、広いから土地それぞれで、それぞれの雰囲気があるんだね、きっと。そんでもってモダン・ブルースって括りもあるんだ。みんな知ってるB・B・キングって人もその括り。このフェントン・ロビンソンって人もそう。スゴイよ。スリーコードでブルース・スケールでギター弾けばいいら?って思ってた俺の観念、フッ飛ばされた。最高!
#1/ SHEENA & THE ROKKETS
1979年発売、シーナ&ザ・ロケッツのアルバム。『ファンが血眼(ちまなこ)になって探しているレコードがこれ』ってたしか書いてあったと思う、1986年にVIVIDから再発された時のレコードの帯には。俺自身、ちまなこになって探し回っていたんだ、当時。ロックが好きになって、まだ乳飲み子(ちのみご)みたいな俺が。再発には感激した。バーモンド・カレーの”ヒデキ・カンゲェキィ〜”と同んなじっくらい。いや、それ以上だな。探し回ってやっと手に入れた再発盤を聴いて、「これで目標が達成された!」って思ったら大間違いだった。だってロックの演り方っていくつもあるんだよっ!って内容だったんだから!だから俺は今もギター弾いてる。問答無用!最高!
BEAT SURRENDER / THE JAM
1982年発売、ザ・ジャムのシングル。どんなものにも終わりは存在するね。例えばクルマ。ガソリン無くなったら止まる。給油しなくっちゃ。例えばお酒。いい気になってたらグラスからっぽ。おかわりしなくちゃ。例えば線香花火。なんで線香花火の最後は、あんなに勢いよく火花散らすんだろう?このジャムの最終シングル、あり得ない完成度!ウェラーは、この曲、ビート・サレンダーを作った時「できたぁ!」って叫んだと思う。有終の美?違うら。だって給油したクルマは、おかわりしたグラスの酒はスタイル・カウンシルだったんだから。ギア数の多い、数種類をミックスしたカクテルみたいなグループだったんだから。問答無用!最高!
LEFT MY BLUES IN SAN FRANCISCO / BUDDY GUY
1967年発売、バディ・ガイのアルバム。ロッキン・ブルースって、こういうのを言うんだろう。ブルース・マンの歌声って、しゃがれ声で、ドスが効いてる、ってみんな思ってない?バディの声ってね、けっこう高いの。アルプス山脈っくらい。そんで彼の弾くギターがね、これまた味わい深いんだ。音量にね、すごい強弱があるの。もちろん弾きながら呼吸で調節してるはず。バンド・サウンドもスウィングしてるね。ブルーハーツ時代のヒロトが当時のラジオでリクエストした曲が、この盤収録の「SHE
SUITS ME TO A TEE」って曲。その事実を知る1年前から俺自身が当時のバンドでその曲をカバーしてた。俺達似てるなって、嬉しかったっけ。最高!
STEADY ROLLIN' MAN / ROBERT JR. LOCKWOOD
1973年発売、ロバート・ジュニア・ロックウッドのアルバム。ブルース・マンの人達の世界って面白くてね、何歳でレコード・デビューしてるのか?って関係ないんだよね。ずぅ〜っと、いわゆる裏方に徹してレコーディング・メンバーとしてバック・バンドに明記されてる人が、ソロ・アルバムっつーか、単独名義のアルバムつって、ひょろりと発売してたりするんだ。この人も、そうみたい。真夏にかき氷、買うでしょ。時間経つと溶けてくるね。こうやって南極と赤道直下を行き交うようなギター・フレーズが飛び交ってるぜ。問答無用!最高!
THE SINGLES ALBUM / SQUIRE
1984年発売、スクワイアーのアルバム。味わい深い楽曲を作り、演奏するバンドだと思う。世界各国の、ありとあらゆる調味料を使用したって、こんな味は発揮できないと思う。ワールド・ワイドな音楽性って事では無いからね。”
ポップでキャッチー” ってのは、こういう事だと思っちゃうんだ、このバンドの盤、聴いてると。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドって
8音とそれに付随する半音を組合せただけで音楽は構成されてるのか?そうだろうよ。楽譜みりゃぁ、そうなってるら?音符に起こせば、そうなってるら?でもね、音楽って違うとこで鳴ってるんだ。それこそがソウルなんだと思う。問答無用!最高!
100% COTTON / THE JAMES COTTON BAND
1974年発売、ジェイムス・コットンのアルバム。彼はハーモニカ吹きなんだ。バンド編成でのスタジオ盤。「淳さん、なんかイイ、ブルース教えて下さい」なんて年下の可愛いコ(男女不問)から訊かれた時、俺がまず挙げるのがこの盤かハウンド・ドッグ・テイラー。「最高っすね!」ってみんな言ってくれる。だってすごいビートだもん。とんでもないリズムなんだ。レコード・プレイヤー揺れるよ。最高!
DIAL 'L' FOR LOVE / DEE WALKER
1985年発売、ディー・ウォーカーのミニ・アルバム。西暦2000年前後から、いろんなガイド・ブックが発刊され続けてる。知りたがり屋の僕等は、せっせとそのような親切な本を開きながらチェックするね。だけど、何故か抜け落ちていたりする盤がある。このレコードもそん中の1枚かな。僕が入れるんだったら、やっぱモッド・ブックの『リバイバル・コーナー』かな。60年代風味満載のジャケに呼応する珠玉の6曲!最高!
MODERN BOYS / THE CROOKS
1979年発売、ザ・クルックスのシングル。いやらしぃねぇ、モダン・ボーイズだってさ。俺、買わないわけにゃぁいかないだろ?翌80年発売の彼等のアルバムには、このタイトル曲は入ってないのね。いやらしぃねぇ、いい曲なのに。そのアルバムには、スモール・フェイセズの「アンダー・スタンディング」収録、いやらしぃねぇ。全ての楽曲において高い完成度誇ってると思う。愛すべき便乗バンド。最高!
(SAME) / CHER
1966年発売、シェールのアルバム。丁寧に唄う人だなぁって思うね。かみしめる様に唄ってる。中低音の響く声質なんだけど、いやらしくないビブラートをヒッソリと掛けてくる。それが艶っぽいしね。魔法が掛けられたような音の空間だね。最高!
BUTTERMILK BOY / THE AARDVARKS
1999年発売、ジ・アードバークスのシングル。英国の至宝MODレーベル:DETOURからの発売なんだけど、このバンド、’95年に別レーベルでアルバム出してるのね。なんかイマイチの60年代風味混ざった曲だった、アルバムは。そんでこのシングル。タイトル曲は極上横ノリ・バースト・ナンバー!B面はねぇ、ポップ・アート移行期のザ・フーを彷彿させるね。これもスゴイよ。一生懸命勉強してる感じに愛着感じる。最高!
THREE CORNERED / THE BRICK'S TONE
2003年発売、東京のザ・ブリックス・トーンの’97年〜’02年のテイクを集めたベスト盤。メジャー・シーンから2枚アルバム出してるのね。これはそれ以降(インディー?)の時期の音源集。日本語でロック演る。「ソウルだとか魂ってのは
きっと流線型をしてる 目指す場所へ一直線 ただもうすっ飛んでゆく」だってさ、1曲目『流線型』って曲で。俺は頷くしかないら?違うかい?君だってそうだら?詞・曲どれを取っても、俺にとってパーフェクトな形で示してくれるバンド。もう最高!
THE BRITISH WAY OF LIFE / THE CHORDS
1980年発売、ザ・コーズのシングル。コーズっつーと多くの人は「メイビー・トゥモロー」だとか「サムティング・ミッシング」なんて言うナンバーを挙げるね。アルバムにも収録されてる極上MODナンバーだと俺も思う。けどね、俺から見るとコーズってこのシングルね。アルバム未収録。これ以上無いってくらいの曲構成!演奏!そしてタイトル!。彼等の初期のシングルB面は全てアルバム未収録で最高だしアルバム発売後のシングルもA面B面共に素敵なんだ。このバンドの全ての楽曲に対し俺は何もコメントできない!ブッちぎり最高!